アレルギー性結膜炎
アレルギー性結膜炎は、目の表面に花粉やダニなどのアレルゲン(アレルギーの原因物質)が付着することで、結膜に炎症が起こる病気です。主な症状として、目のはげしい痒みや充血、涙、まぶたの腫れなどが現れます。福井県福井市開発にある「はまだ内科クリニック」では、日本アレルギー学会会員である院長が、内科的な視点から全身のアレルギー症状を考慮した診療を行っています。越前開発駅から徒歩5分の当院では、アレルギー性鼻炎や気管支喘息を併発している患者さんに対しても、総合的なアプローチで苦痛の緩和を目指します。「ただの痒みだから」と我慢せず、お気軽に当院へご相談ください。
アレルギー性結膜炎の症状について
アレルギー性結膜炎の最も特徴的な症状は、目のはげしい痒みです。一度痒みが出ると、目をこすらずにはいられないほどの強い不快感を伴うことが多く、目をこすることでさらに炎症が悪化するという悪循環に陥りやすくなります。ここでは、臨床でよく見られる具体的な症状について詳しく解説します。
主な自覚症状
患者さんが自覚する症状には、以下のようなものがあります。これらは片目だけでなく、両目に現れるのが一般的です。
- 強い痒み・・アレルギー反応によって放出されるヒスタミンが神経を刺激することで起こります。
- 異物感・・「目がゴロゴロする」「砂が入っているような感じ」と表現されることが多い症状です。
- 涙が出る・・涙の分泌が増え、常に目がうるんだ状態になります。
- まぶたの腫れ・・炎症がまぶたの皮膚や組織にまで及ぶと、腫れぼったくなります。
他覚的な症状(見た目の変化)
診察時に医師や周囲の人が確認できる、目立ちやすい変化です。
- 結膜の充血・・白目の部分が赤く染まります。
- 目やに(目脂)・・感染症のような膿状のものではなく、無色透明で粘り気のある糸を引くような目やにが特徴です。
- 結膜浮腫・・白目がゼリー状に膨らむことがあります。これは血管から水分が漏れ出すことで起こる現象です。
これらの症状は、アレルギー性鼻炎(くしゃみ、鼻水、鼻づまり)と同時に現れることが非常に多いです。鼻の症状にお悩みの方は「アレルギー性鼻炎」のページも併せてご覧ください。
アレルギー性結膜炎の原因について
アレルギー性結膜炎の原因は、私たちの身の回りにある特定の物質(アレルゲン)に対して、体の免疫システムが過剰に反応することにあります。目は常に外気にさらされているため、アレルゲンが付着しやすい臓器といえます。主な原因物質は大きく分けて「季節性」と「通年性」に分類されます。
季節的な要因(花粉)
特定の時期にだけ症状が出る場合、その多くは植物の花粉が原因です。福井県内でも飛散量が多い以下の花粉が代表的です。
- スギ花粉・・2月から4月頃にかけて飛散し、日本で最も多い原因です。
- ヒノキ花粉・・4月から5月頃にスギと入れ替わるように飛散します。
- イネ科花粉・・カモガヤやハルガヤなど、5月から夏にかけて飛散します。
- ブタクサ・ヨモギ花粉・・8月から10月頃の秋に飛散します。
花粉が原因となる結膜炎については「花粉症」のページでも詳しく解説しています。
通年的な要因(ハウスダストなど)
季節を問わず一年中症状がある場合は、室内の環境に原因がある可能性が高いです。
- ダニ・ハウスダスト・・寝具やカーペットに潜むダニの死骸や糞、埃が原因となります。
- ペットの毛・フケ・・犬や猫などの動物を飼育している場合、その毛や皮膚の一部が反応を引き起こします。
- カビ・・湿気の多い場所で繁殖したカビの胞子を吸い込んだり、目に付着したりすることで発症します。
コンタクトレンズによる影響
厳密にはアレルゲンそのものではありませんが、コンタクトレンズの汚れが刺激となり、アレルギー反応を悪化させることがあります。レンズに付着したタンパク汚れが原因で、巨大乳頭結膜炎という特殊な炎症を引き起こすこともあるため注意が必要です。
アレルギー性結膜炎の病気の種類について
アレルギー性結膜炎は、発症する時期や症状の重さ、原因によっていくつかのタイプに分けられます。ご自身の症状がどのタイプに当てはまるかを知ることは、適切な治療を選択する上で非常に重要です。
季節性アレルギー性結膜炎
いわゆる「花粉症」に伴う結膜炎です。特定の季節にのみ症状が現れ、花粉の飛散が終わると症状も消失します。多くの場合、アレルギー性鼻炎を合併しています。
通年性アレルギー性結膜炎
ダニやハウスダストが原因で、一年を通して症状が見られます。季節性ほど急激な悪化は少ないものの、慢性的でじわじわとした痒みが続くのが特徴です。梅雨時期や大掃除の際などに症状が強まることがあります。
春季カタル(しゅんきかたる)
主に小学生から中学生くらいの男児に多く見られる、重症のアレルギー性結膜炎です。結膜の裏側に「石垣状乳頭」と呼ばれるボコボコとした突起ができ、強い痒みとともに激しい痛みや角膜(黒目)の傷を伴うことがあります。成人になると自然に軽快することが多いですが、視力に影響を及ぼす可能性があるため、専門的な管理が必要です。
巨大乳頭結膜炎
コンタクトレンズの汚れや、義眼、縫合糸などの異物に対する刺激が原因で起こります。上まぶたの裏側に大きな突起ができ、レンズがずれやすくなったり、目やにが増えたりします。治療にはコンタクトレンズの一時的な使用中止や、レンズケアの徹底が不可欠です。
アレルギー性結膜炎の治療法について
治療の基本は、アレルゲンの除去と薬物療法の二柱です。はまだ内科クリニックでは、点眼薬による局所治療に加え、全身の症状を抑えるための内服薬の処方も行っています。
薬物療法
症状の程度に合わせて、以下のようなお薬を組み合わせて使用します。
抗アレルギー点眼薬
アレルギー反応を抑える基本の点眼薬です。ヒスタミンの働きをブロックする「抗ヒスタミン薬」や、炎症物質が出るのを防ぐ「ケミカルメディエーター遊離抑制薬」があります。花粉症の場合は、飛散が始まる2週間ほど前から点眼を開始する初期療法が効果的です。
ステロイド点眼薬
痒みが非常に強い場合や、結膜の腫れがひどい場合に使用します。効果は高いですが、長期間使用すると眼圧が上昇するなどの副作用が出る可能性があるため、定期的な検査を行いながら慎重に使用します。
内服薬(抗ヒスタミン薬など)
目の症状だけでなく、鼻水や皮膚の痒みがある場合に併用します。当院のような内科では、患者さんのライフスタイル(眠気が出にくい薬を希望するなど)に合わせて最適な飲み薬を選択いたします。詳細は「アレルギー」のページもご確認ください。
セルフケア(アレルゲンの回避)
お薬の力を最大限に引き出すためには、原因物質を遠ざける工夫が必要です。
- 外出時の防備・・眼鏡やゴーグル、マスクを着用し、目に花粉が入るのを防ぎます。
- 帰宅時の洗浄・・洗顔をして顔周りの花粉を落とし、人工涙液などで目を優しく洗い流します(水道水での過度な洗眼は避けてください)。
- 室内環境の整備・・こまめな掃除、空気清浄機の活用、布団を外に干さない(干した場合はよく叩いて花粉を落とす)などの対策が有効です。
根本的な体質改善を目指す治療として、スギ花粉が原因の方には舌下免疫療法という選択肢もあります。ご興味のある方は「アレルギー舌下免疫療法」のページを参照してください。
アレルギー性結膜炎についてのよくある質問
Q1. 市販の目薬を使っても治らないのですが、受診したほうが良いですか?
A1. はい、受診をお勧めします。市販薬には血管収縮剤が含まれているものがあり、使いすぎると逆に充血が悪化することがあります。また、痒みの原因がアレルギーではなく感染症(はやり目など)である可能性もあるため、適切な診断に基づく処方薬を使用することが早期改善の近道です。
Q2. コンタクトレンズをつけたまま目薬をさしても大丈夫ですか?
A2. 点眼薬の種類によります。防腐剤が含まれている目薬はレンズを傷めたり、成分が蓄積して目に悪影響を及ぼしたりすることがあります。当院で処方する際は、コンタクトレンズの上から使用可能かどうかを必ずお伝えします。基本的には、点眼後15分程度空けてからレンズを装着するのが望ましいです。
Q3. 子供が目を激しくこすっています。どうすれば良いですか?
A3. 目をこすると角膜に傷がついたり、炎症がさらに強まったりします。冷たいタオルで目の周りを冷やすと痒みが一時的に和らぎます。早めに受診し、お子さんでも使いやすい低刺激の点眼薬で痒みを抑えてあげることが大切です。
院長より
福井市開発周辺にお住まいの皆様、こんにちは。はまだ内科クリニック院長の濵田卓也です。アレルギー性結膜炎は、命に関わる病気ではありませんが、集中力の低下や睡眠不足を招き、日常生活の質(QOL)を著しく下げる病気です。私は日本内科学会 総合内科専門医としての経験に加え、日本救急医学会 救急専門医、日本リウマチ学会 リウマチ専門医としても、これまで全身の様々な炎症性疾患に向き合ってきました。アレルギーもまた、体全体の免疫バランスの乱れから生じるものです。当院では「幅広く、丁寧に」をモットーに、目の痒みだけでなく、鼻炎や肌荒れ、咳といった随伴症状も一括して管理できる内科ならではの強みを生かした診療を行っております。日本アレルギー学会会員として、医学的な根拠に基づいた適切な治療を提案させていただきます。越前開発駅から徒歩5分とアクセスも良好ですので、どうぞお気軽にご来院ください。皆様が不快な痒みから解放され、快適な毎日を過ごせるよう、スタッフ一同親身になってサポートいたします。
