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リウマチ性多発筋痛症

リウマチ性多発筋痛症は、50歳以上の比較的高い年齢層に多く見られる、全身の筋肉に激しい痛みやこわばりが生じる病気です。特に肩、首、股関節の周りに症状が出やすく、「急に服が着られなくなった」「朝、ベッドから起き上がるのがつらい」といった日常生活の大きな支障として現れます。福井市開発にある当院では、日本リウマチ学会 リウマチ専門医の視点から、この病気の早期発見と適切な管理に力を入れています。

原因がはっきりしない肩の痛みや全身の倦怠感が続く場合、年齢のせいだと諦めてしまう方も少なくありません。しかし、リウマチ性多発筋痛症は適切な治療を行うことで、劇的に症状が改善し、以前のような健やかな生活を取り戻すことが期待できる病気です。越前開発駅から徒歩5分の通いやすい立地にある「はまだ内科クリニック」では、丁寧な問診と検査を行い、患者さん一人ひとりの痛みに寄り添った診療を行っています。

私たちは、リウマチ専門医としての専門知識だけでなく、リウマチ学会 登録ソノグラファーとしての技術を活かし、関節超音波(エコー)検査などを用いて詳細な診断を行います。ただ薬を出すだけでなく、患者さんの不安を解消し、安心して治療を継続できるようサポートいたします。気になる症状があれば、どうぞお気軽にご相談ください。

リウマチ性多発筋痛症の症状について

リウマチ性多発筋痛症の症状は、ある日突然、あるいは数日のうちに急速に現れるのが特徴です。多くの患者さんは「昨日までは何ともなかったのに、今朝起きたら体が動かない」といった、あまりに急激な変化に驚かれます。具体的な症状の現れ方を詳しく見ていきましょう。

筋肉の痛みと激しいこわばり

最も典型的な症状は、体の中心に近い部分(首、肩、腰、太もも)の痛みとこわばりです。特に朝起きた直後のこわばりが強く、体を動かすのに時間がかかることが多くあります。痛みは左右対称に出ることが多く、動かしたときだけでなく、じっとしていても重だるい痛みを感じることがあります。

日常生活における動作の困難

痛みによって、これまで当たり前にできていた動作ができなくなります。以下のような困りごとが代表的です。

  • 肩が上がらないため、シャツの袖を通したり、髪を整えたりするのが難しい。
  • 寝返りを打つたびに激痛が走り、睡眠が妨げられる。
  • 椅子から立ち上がったり、階段を上り下りしたりするときに太ももが痛む。
  • お風呂で体を洗う動作がつらい。

全身に現れる不調

筋肉の痛みだけでなく、全身症状を伴うことも少なくありません。炎症の影響により、微熱が続いたり、なんとなく体がだるいといった倦怠感が生じたりします。また、食欲がなくなって体重が減ってしまう患者さんもいらっしゃいます。これらの症状は他の病気でも見られるため、注意深く見極める必要があります。

関節の腫れについては「関節リウマチ」のページでも詳しく解説していますが、リウマチ性多発筋痛症でも軽い関節の腫れを伴うことがあります。

リウマチ性多発筋痛症の原因について

リウマチ性多発筋痛症の正確な原因は、現代の医学でも完全には解明されていません。しかし、いくつかの要因が組み合わさって発症すると考えられています。私たちは、患者さんに現在の状況を理解していただくために、最新の医学的知見に基づいた説明を心がけています。

免疫システムの異常

本来、外敵から体を守るはずの免疫システムが、何らかのきっかけで自分自身の組織(特に関節の周りにある袋や滑液包など)を攻撃してしまう自己免疫的な仕組みが関与していると言われています。これにより、全身で強い炎症が引き起こされます。当院の院長は日本リウマチ学会 リウマチ専門医として、このような免疫の異常を評価することに長けています。

加齢と体質の変化

この病気は50歳未満で発症することは極めて稀であり、年齢が上がるにつれて発症率が高まります。加齢に伴う免疫バランスの変化や、血管・関節組織の変化がベースにあると考えられています。高齢者に多いという特徴から、単なる「五十肩」や「使いすぎ」と誤認されやすい側面があります。

環境的な要因

特定のウイルス感染などが引き金になるという説もありますが、特定の原因物質が特定されているわけではありません。季節の変わり目や、精神的なストレスがきっかけで発症するケースも見受けられます。当院では患者さんの生活背景を伺いながら、多角的に診断を検討いたします。

リウマチ性多発筋痛症の病気の種類について

リウマチ性多発筋痛症は、それ単独で起こる場合もあれば、他の疾患と密接に関連して起こる場合もあります。診断においては、これらが混ざっていないか、あるいは別の病気ではないかを慎重に判断する「否定(病名を否定する)」作業が重要になります。

孤立型リウマチ性多発筋痛症

他の病気を伴わず、この疾患の症状だけが認められるタイプです。ステロイド治療に対する反応が非常に良く、治療の第一選択肢となります。診断の際には、血液検査で炎症反応(CRPなど)の数値を細かくチェックします。

側頭動脈炎(巨細胞性動脈炎)の合併

リウマチ性多発筋痛症の患者さんの約10から20パーセントに、血管の炎症である「側頭動脈炎」が合併すると言われています。こめかみの痛みや、物が二重に見える、目が見えにくくなるといった視力障害が起こる可能性がある、非常に注意が必要なタイプです。頭痛を伴う場合は、至急の対応が必要になります。

他の膠原病との重複

リウマチ性多発筋痛症の症状が、他の大きな病気の一部として現れているケースです。全身性エリテマトーデスや多発性筋炎などの初期症状として似たような痛みが出ることがあります。これらの詳しい情報は「膠原病」のページを参照してください。

偽痛風などとの識別が必要なケース

高齢の方で、突然肩や膝が痛む場合、軟骨の石灰化が原因の「偽痛風」である可能性もあります。症状が似ているため、超音波検査やレントゲンでしっかりと見分けることが大切です。「偽痛風」のページで違いを確認することができます。

リウマチ性多発筋痛症の治療法について

リウマチ性多発筋痛症の治療の基本は、炎症を強力に抑えるお薬の使用です。この病気は幸いなことに、適切な治療を行えば劇的に良くなるケースが多いのが特徴です。私たちは、痛みを早く取り除くだけでなく、お薬の副作用にも細心の注意を払って治療計画を立てます。

ステロイド治療(内服薬)

副腎皮質ステロイド(プレドニンなど)を少量から中等量服用します。多くの場合、飲み始めて数日以内に嘘のように痛みが軽くなります。この劇的な改善は、診断を確定させる一つの目安(治療的診断)にもなります。症状が落ち着いたら、数ヶ月から年単位の時間をかけて、少しずつお薬の量を減らしていきます。

副作用の管理と対策

ステロイドを長期間使用する場合、副作用への対策が欠かせません。当院では特に以下の点に注意しています。

  • 骨が弱くなるのを防ぐため、骨密度の測定と予防薬の検討。
  • 血糖値や血圧の上昇、脂質異常のチェック。
  • 免疫力が低下することによる感染症の予防指導。
  • 胃潰瘍などを防ぐための胃薬の併用。

特に骨への影響については重要ですので、気になる方は「骨粗しょう症」のページも併せてご覧ください。

日常生活でのケア

お薬だけに頼らず、日常生活の工夫も大切です。痛みが強い時期は無理をせず安静に過ごしていただきますが、改善してきたら少しずつ関節を動かし、筋力が落ちないようにしていきます。また、バランスの良い食事と十分な睡眠を心がけることで、自己免疫の安定を図ります。

経過観察と定期検査

症状が消えたからといって、自分の判断でお薬をやめてしまうのは非常に危険です。急にお薬を中断すると、症状が再燃(再び悪化すること)したり、体がだるくなったりすることがあります。定期的に血液検査を行い、炎症反応がしっかり落ち着いているかを確認しながら、慎重にお薬を調整していきます。

リウマチ性多発筋痛症についてのよくある質問

Q1. 五十肩との違いは何ですか?

A1. 五十肩は主に片方の肩の関節の動きが制限されますが、リウマチ性多発筋痛症は両側の肩や首、腰など広い範囲に痛みが出ます。また、血液検査で強い炎症反応が見られる点が大きな違いです。五十肩だと思ってマッサージに通っても良くならない場合は、この病気を疑う必要があります。

Q2. ステロイドを一生飲み続けなければなりませんか?

A2. 多くの方は、1年から3年程度の時間をかけて少しずつお薬を減らし、最終的には卒業できる可能性があります。ただし、途中で再発することもあるため、焦らずにゆっくりと減らしていくことが大切です。患者さんの状態に合わせて、最適なスケジュールを提案します。

Q3. 仕事や家事は続けられますか?

A3. 治療を開始して症状が落ち着けば、多くの方が以前と同じように仕事や家事に戻ることができます。痛みが激しい初期段階では無理をせず、周囲のサポートを借りることが必要ですが、過度に安静にしすぎる必要もありません。主治医と相談しながら、段階的に活動範囲を広げていきましょう。

Q4. 遺伝する病気ですか?

A4. リウマチ性多発筋痛症そのものが直接的に遺伝するという明確な証拠はありません。ただ、免疫の病気になりやすいという体質的な傾向は関与している可能性があります。ご家族に膠原病の方がいらっしゃる場合は、受診時にお伝えいただけると診断の助けになります。

Q5. 食事で気をつけることはありますか?

A5. ステロイドの服用中は食欲が増したり、血糖値が上がりやすくなったりするため、食べ過ぎには注意が必要です。塩分を控えめにし、カルシウムを意識して摂るようにしてください。特定の「これを食べれば治る」という食品はありませんので、バランスの良い食事を心がけましょう。

院長より

「朝、体が固まって動けない」「肩や腰が痛くて着替えもままならない」――。そんなつらい症状を抱えて、不安な気持ちでこのページをご覧になっていることと思います。リウマチ性多発筋痛症は、高齢の方にとって決して珍しい病気ではありませんが、その激しい痛みの割には周囲に理解されにくいという側面もあります。

福井市のはまだ内科クリニックでは、日本リウマチ学会 リウマチ専門医およびリウマチ学会 登録ソノグラファーとして、専門性の高い診療を提供しています。特に関節エコー検査を用いることで、レントゲンでは映らない関節周囲の炎症をその場で確認し、スピーディーな診断につなげています。私のこれまでの救急医療や総合内科での経験を活かし、単に痛みを見るだけでなく、患者さんの全身状態を「幅広く、丁寧に」診察いたします。

「年だから仕方ない」と放置してしまうと、筋力が低下して寝たきりの原因になってしまうこともあります。しかし、この病気は適切な治療によって、見違えるほど元気になることが可能です。私たちは、患者さんが再び自分らしく、生き生きとした毎日を過ごせるようになることを目標にしています。越前開発駅からすぐの場所で、地域の皆様の健康を守るパートナーとして、どんな小さな悩みでも親身にお伺いします。痛みを我慢せず、まずは一度、相談にいらしてください。お待ちしております。

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