急性胃炎
急性胃炎は、胃の粘膜に急激な炎症が起こる病気です。暴飲暴食やストレス、薬剤の副作用などがきっかけとなり、突然の胃痛や吐き気に見舞われます。福井市開発1丁目のはまだ内科クリニックでは、総合内科専門医および救急専門医の視点から、急な腹痛の原因を迅速に診断し、適切な処置を行います。越前開発駅から徒歩5分の当院では、お仕事帰りや急な体調不良の際にも安心してご相談いただける体制を整えています。丁寧な問診と診察を通じて、患者さんの不安を解消し、早期の回復をサポートいたします。症状が重い場合には、点滴などの処置も検討し、全身の状態をしっかりと確認しながら治療を進めます。
急性胃炎の症状について
急性胃炎の症状は、その名の通り「急激に」現れるのが特徴です。多くの患者さんが、ある日突然、胃のあたりに不快感や痛みを感じて来院されます。はまだ内科クリニックでは、患者さんが訴える症状の強さや持続時間を詳しく伺い、他の重大な疾患が隠れていないかを慎重に見極めます。
主な自覚症状
- 胃の痛み(みぞおち付近の激しい痛みや重苦しさ)
- 吐き気、嘔吐(食べたものを戻してしまう、または戻しそうな感覚)
- 食欲不振(胃が動いていないような感覚があり、食事が喉を通らない)
- 胃の膨満感(お腹が張っているような苦しい感じ)
- 胸焼け、酸っぱいものが上がってくる感覚
重症時の症状
炎症が強く、胃の粘膜から出血が起こっている場合には、さらに深刻な症状が見られることがあります。このようなサインがある場合は、救急専門医の判断が必要になるケースもありますので、無理をせず早めにご相談ください。
- 吐血(コーヒーの残りかすのような、茶褐色のものを吐く)
- 下血(真っ黒な便、いわゆるタール便が出る)
- 冷や汗やふらつき(貧血が進んでいるサイン)
胃の痛みだけでなく、胸焼けや喉の違和感が強い場合は「逆流性食道炎」のページも参考にしてください。
急性胃炎の原因について
急性胃炎の原因は多岐にわたります。日常生活の中に潜んでいる要因も多いため、当院では患者さんのライフスタイルや最近の出来事についてお話を伺うことを大切にしています。原因を特定することは、再発を防止する上でも非常に重要です。
食生活と嗜好品の影響
最も多いのは、飲食物による胃への刺激です。一度に大量の食事を摂ったり、強いアルコールを飲んだりすることで、胃の防御機能が追いつかなくなり、粘膜が傷つきます。
- 暴飲暴食(食べ過ぎや飲み過ぎ)
- 香辛料などの刺激物の過剰摂取
- コーヒーや紅茶などカフェインの摂りすぎ
- 喫煙による胃粘膜の血流低下
薬剤の副作用
意外と知られていないのが、お薬による急性胃炎です。痛み止めや解熱剤として一般的に使われるNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)は、胃の粘膜を保護する成分の生成を抑えてしまうため、急性胃炎の大きなリスク因子となります。
精神的・肉体的ストレス
過度なストレスがかかると、自律神経のバランスが崩れ、胃酸が過剰に分泌されたり胃の血流が低下したりします。これを「ストレス性胃炎」と呼ぶこともあります。仕事の忙しさや人間関係の悩み、あるいは大きな怪我や手術といった肉体的な負担も原因になり得ます。
感染症や食中毒
アニサキスという寄生虫が胃の壁に潜り込むことで起こる激しい胃痛や、腐敗した食品を食べることによる細菌感染も、急性胃炎の原因となります。発熱を伴う場合は、風邪の症状と見分けがつきにくいこともあります。
風邪のような症状を伴う場合は「かぜ(発熱外来)」のページもあわせてご覧ください。
急性胃炎の病気の種類について
急性胃炎と一口に言っても、胃の粘膜の状態によっていくつかのタイプに分類されます。当院ではこれらを総称して「急性胃粘膜病変(AGML)」と捉え、適切な診断を行います。
急性びらん性胃炎
「びらん」とは、粘膜の表面が少し削れた状態を指します。胃の粘膜に複数の浅い傷ができている状態で、痛みや不快感が強く出ることがあります。アルコールや薬剤が原因で起こることが多いタイプです。
急性出血性胃炎
炎症が進み、粘膜から出血が見られる状態です。胃液に血が混じることで、吐血や下血といった症状が現れます。この場合は、止血剤の使用や、場合によっては内視鏡による処置が必要になることもあります。
アニサキス症
魚介類に寄生するアニサキスを摂取することで起こる、特殊な急性胃炎です。食後数時間で耐えがたい激痛が走るのが特徴で、これはアニサキスに対するアレルギー反応の一つと考えられています。
腐食性胃炎
強酸や強アルカリなどの化学物質を誤って飲み込んでしまった場合に起こる胃炎です。非常に重篤な状態になりやすいため、緊急の処置が不可欠です。私たち、はまだ内科クリニックの救急専門医としての経験が、こうした緊急判断においても活かされます。
急性胃炎の治療法について
急性胃炎の治療は、まず「胃を休めること」と「症状を抑えること」の二段構えで行います。多くの場合は適切な治療によって、数日から1週間程度で寛解(症状が落ち着いた状態)に向かいます。
食事療法(安静)
発症直後の最も痛みが強い時期は、半日から1日程度の絶食が効果的です。胃に食べ物を入れないことで、炎症を起こしている粘膜を休ませます。水分補給は欠かせませんが、冷たすぎる水や炭酸水は避け、常温の水やスポーツドリンクを少しずつ摂るようにします。症状が落ち着いてきたら、お粥やうどんなどの柔らかく消化の良いものから徐々に再開していきます。
薬物療法
痛みの原因となっている過剰な胃酸を抑える薬や、傷ついた粘膜を保護する薬を処方します。当院では患者さんの症状に合わせて最適な組み合わせを選択します。
- 胃酸分泌抑制薬(H2ブロッカーやPPIなど)
- 胃粘膜保護薬(胃の表面をコーティングし、修復を助けます)
- 抗コリン薬(胃の過度な痙攣を抑え、痛みを和らげます)
- 胃腸機能調整薬(胃の動きを正常に戻し、膨満感や吐き気を改善します)
補液治療(点滴)
嘔吐が激しく、水分や食事が摂れない場合には、脱水を防ぐための点滴を行います。当院ではクリニック内でゆっくりと休んでいただきながら点滴治療を受けていただくことが可能です。点滴によって必要な水分と栄養を補うことで、体力の消耗を防ぎ、回復を早めることができます。
お腹の痛みや下痢が続いている場合は「急性腸炎」のページも参考にしてください。
急性胃炎についてのよくある質問
Q1. 急性胃炎のときは、牛乳を飲んでも良いですか?
A1. かつては胃の粘膜を保護すると言われていましたが、現在はあまり推奨されていません。牛乳に含まれるタンパク質やカルシウムが、かえって胃酸の分泌を促してしまう可能性があるためです。特に痛みが強い時期は避け、症状が落ち着いてから少量ずつ試すのが良いでしょう。
Q2. ストレスで胃が痛むのは急性胃炎でしょうか?
A2. その可能性は十分にあります。ストレスによって胃の血流が悪くなり、自律神経が乱れることで急激な炎症が起こることがあります。ただし、慢性的に痛みが続く場合は、別の病気が隠れていることもあるため、一度診察を受けることをお勧めします。
Q3. 市販の痛み止めを飲んで胃が痛くなりました。どうすれば良いですか?
A3. 市販の鎮痛剤(NSAIDs)による副作用で急性胃炎を起こしている可能性が高いです。まずはその薬の服用を中止し、早めに当院を受診してください。受診の際は、飲んでいたお薬の種類がわかるもの(お薬手帳など)をお持ちいただけると助かります。
Q4. 急性胃炎は他人にうつりますか?
A4. アルコールやストレス、薬剤が原因の急性胃炎であれば、他人にうつることはありません。ただし、細菌やウイルスによる食中毒が原因の場合は、二次感染の可能性があるため、手洗いや消毒を徹底する必要があります。
院長より
福井市開発のはまだ内科クリニック院長の濵田卓也です。急な胃の痛みは、日常生活に支障をきたすだけでなく、「何か悪い病気ではないか」という大きな不安を伴うものです。私たちは、そうした患者さんの不安に寄り添い、丁寧にお話を伺うことから診察を始めます。
私はこれまで、日本内科学会 総合内科専門医として幅広い疾患を診てきた経験に加え、日本救急医学会 救急専門医として多くの急性腹症(急激な腹痛)の現場に立ち会ってきました。急性胃炎だと思って受診された方の中に、胆石や膵炎、心筋梗塞といった緊急を要する疾患が隠れていることも稀ではありません。そうした重大な疾患を見逃さない「確かな目」を持って診療にあたることが、地域の皆様の健康を守る私たちの使命だと考えています。
当クリニックでは、ただお薬を出すだけでなく、なぜ胃炎が起こってしまったのかという背景を一緒に考え、生活習慣へのアドバイスも丁寧に行います。また、痛みが強い場合には我慢せずにお越しください。点滴による全身管理や、必要に応じた検査を迅速に行い、一日でも早く元の生活に戻れるようお手伝いさせていただきます。越前開発駅からすぐの立地ですので、お仕事や家事の合間でも「幅広く、丁寧に」をモットーとした私たちの診療を頼っていただければ幸いです。お腹の悩みは一人で抱え込まず、まずは気軽にご相談ください。
