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痛風

痛風は、ある日突然、足の指の付け根などの関節が赤く腫れ上がり、耐えがたいほどの激痛に襲われる病気です。その痛みは「風が吹くだけでも痛い」と言われるほど強烈で、多くの患者さんが不安な面持ちで当院へ相談に来られます。福井市開発にある「はまだ内科クリニック」では、日本リウマチ学会のリウマチ専門医が、関節の腫れや痛みの原因を専門的な視点から詳しく診療いたします。

痛風の背景には、血液中の尿酸値が高くなる「高尿酸血症」という状態が隠れています。痛みを止めるだけでなく、尿酸値を適切にコントロールすることが、将来の再発防止や合併症の予防において極めて重要です。当院では、越前開発駅から徒歩5分という立地を活かし、地域の皆様が長く健康に過ごせるよう、丁寧でわかりやすい説明と個々のライフスタイルに寄り添った治療を提案しています。

痛風の詳細については「高尿酸血症」のページも参照してください。

痛風の症状について

痛風の症状は、ある日突然始まる関節の激痛が最大の特徴です。これを「痛風発作」と呼びます。多くの場合、痛みが出る数時間前から、なんとなく関節に違和感やムズムズするような前兆を感じることがあります。一度発作が始まると、24時間以内に痛みのピークに達し、歩くことさえ困難になるケースも少なくありません。

発症しやすい部位と特徴

痛風の症状が現れやすい場所には一定の傾向があります。以下の部位に急激な痛みや腫れが生じた場合は、痛風の可能性が考えられます。

  • 足の親指の付け根(最も頻度が高い部位です)
  • 足首や足の甲の関節
  • 膝関節
  • 手の指や肘の関節(足に比べると頻度は低くなります)

痛風発作の経過

痛風発作は非常に激しいものですが、放置していても通常は1週間から10日ほどで自然に痛みが落ち着いていきます。しかし、痛みが消えたからといって病気が治ったわけではありません。尿酸値が高い状態が続いている限り、数ヶ月から数年後に再び、さらに激しい発作に襲われることがほとんどです。

慢性化した場合の症状

適切な治療を受けずに放置し、高尿酸血症が長期間続くと、症状は慢性化していきます。関節の周りに尿酸の結晶が溜まって「痛風結節」と呼ばれるコブができたり、関節が変形してしまったりすることもあります。また、痛みの間隔が短くなり、常にどこかの関節が痛むといった状態に進行するリスクもあります。

似たような症状が出る別の病気については「偽痛風」のページを参照してください。

痛風の原因について

痛風の直接的な原因は、血液中の尿酸が過剰になり、関節の中で結晶化することです。この結晶が剥がれ落ちた際に、体内の免疫細胞が「異物」とみなして攻撃を仕掛けることで、激しい炎症が引き起こされます。尿酸値が7.0mg/dLを超えた状態が続くと、痛風発作のリスクが高まります。

プリン体の摂りすぎ

尿酸の原料となるのが「プリン体」という物質です。プリン体は私たちの体を作る細胞の核に含まれており、食事から摂取されるだけでなく、体内でも絶えず作られています。レバーや白子、一部の魚介類などプリン体を多く含む食品を過剰に摂取すると、体内の尿酸量が増加する原因となります。

アルコールの影響

アルコール飲料そのものが尿酸値を上げる作用を持っています。特にビールはプリン体を多く含みますが、ウイスキーや焼酎などプリン体が少ないお酒であっても、アルコール代謝の過程で尿酸の産生を促すため注意が必要です。また、アルコールの利尿作用によって体内の水分が減り、血液中の尿酸濃度が相対的に高まってしまうことも影響します。

肥満と生活習慣

肥満は痛風の大きなリスク因子となります。内臓脂肪が蓄積すると、体内で尿酸が作られやすくなる一方で、腎臓からの排泄が妨げられる傾向があります。また、激しい運動(無酸素運動)も一時的に尿酸値を急上昇させることがあります。ストレスや脱水症状も、痛風発作の引き金になることが臨床現場ではよく見られます。

生活習慣の影響については「生活習慣病」のページも併せてご覧ください。

痛風の病気の種類について

痛風を引き起こす土台となる「高尿酸血症」は、尿酸が増える仕組みによっていくつかのタイプに分類されます。当院では、血液検査や尿検査の結果をもとに、患者さんがどのタイプに該当するかを診断し、それぞれの原因に適したお薬を選択しています。

尿酸排泄低下型

尿酸が体からうまく出ていかないタイプです。日本人の高尿酸血症患者さんの約6割がこのタイプと言われています。腎臓からの尿酸の排出能力が低下していることが原因です。食生活だけでなく、体質的な要素も強く関係しています。

尿酸産生過剰型

体内で尿酸が作られすぎてしまうタイプです。全体の約1割程度が該当します。プリン体の多い食事の摂りすぎや、激しいスポーツ、肥満などが主な要因となります。体内の代謝が活発すぎることで、尿酸が供給過多になっている状態です。

混合型

尿酸の産生が多く、かつ排泄も低下しているタイプです。約3割の患者さんがこの混合型に分類されます。生活習慣の乱れが重なっていることが多く、総合的なアプローチが必要となります。

痛風の治療法について

痛風の治療には、大きく分けて「発作時の痛みを抑える治療」と「尿酸値を下げて再発を防ぐ治療」の2段階があります。当院では、リウマチ専門医としての経験に基づき、超音波検査(エコー)なども活用しながら、関節の状態を正確に評価して治療を進めていきます。

痛風発作(急性期)の治療

まずは今起きている激痛を鎮めることが最優先です。炎症を抑えるためのお薬を使用します。

  • 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)・・短期間に比較的多量を服用し、炎症を一気に抑え込みます。
  • コルヒチン・・発作が起きそうな「予兆」の段階で服用すると、発作を未然に防ぐ効果が期待できます。
  • ステロイド薬・・NSAIDsが使用できない場合や、症状が重い場合に選択されます。

注意点として、発作の真っ最中に尿酸値を下げる薬を飲み始めてはいけません。尿酸値が急激に変化すると、かえって発作が悪化したり長引いたりすることがあるため、痛みが完全に引いてから尿酸の治療を開始します。

尿酸値を下げる治療(維持期)

痛みが落ち着いたら、根本的な原因である尿酸値を下げる「尿酸降下療法」を開始します。目標は、尿酸値を6.0mg/dL以下の安定した状態に保つことです。お薬には、尿酸を作るのを抑えるタイプと、尿酸を尿へ出しやすくするタイプがあります。患者さんの病型(産生過剰か排泄低下か)に合わせて最適な処方を行います。

生活習慣の改善指導

お薬の服用と並行して、生活習慣の見直しも不可欠です。私たちは、患者さんが無理なく続けられる具体的なアドバイスを心がけています。

  • 水分摂取・・1日2リットルを目安に、水やお茶を意識して飲み、尿から尿酸を出しやすくします。
  • 食事の工夫・・プリン体の多い食品を控えめにし、野菜や海藻などのアルカリ性食品を積極的に摂ります。
  • 適度な運動・・ウォーキングなどの軽い有酸素運動を継続します。
  • アルコールの制限・・休肝日を設けたり、飲む量を減らしたりする工夫を一緒に考えます。

腎臓への影響が気になる方は「慢性腎臓病(CKD)」のページも参照してください。

痛風についてのよくある質問

Q1. 痛風発作が起きたとき、冷やしたほうがいいですか、温めたほうがいいですか?

A1. 痛風発作は激しい炎症ですので、患部を冷やすのが正解です。氷嚢などで冷やすと痛みが少し和らぎます。逆に温めたり、お風呂に浸かったり、マッサージをしたりすると炎症が悪化し、痛みが強くなるため絶対に避けてください。また、発作中は安静に過ごすことが重要です。

Q2. ビールでなければ、お酒はいくら飲んでも大丈夫ですか?

A2. 残念ながら、どのお酒であってもアルコール自体に尿酸値を上げる働きがあるため「いくら飲んでも良い」ということはありません。ビールのプリン体を気にするのは大切ですが、焼酎やワインであっても適量を守ることが治療の基本です。当院では、お酒との上手な付き合い方についても一緒に考えていきます。

Q3. 痛みが治まったら、尿酸を下げる薬はやめてもいいですか?

A3. 痛みがなくなった後も、服用を継続することが非常に大切です。お薬をやめてしまうと、再び尿酸値が上がり、体に関節の中に尿酸の結晶が溜まり始めてしまいます。結晶が完全に溶けてなくなるまでには時間がかかるため、長期的なコントロールが再発防止の鍵となります。自己判断での中断は避けましょう。

Q4. 痛風は女性でもなることがありますか?

A4. 痛風患者さんの多くは男性ですが、女性でも発症することがあります。女性ホルモンには尿酸の排泄を促す働きがあるため、閉経前の女性はなりにくい傾向がありますが、閉経後は尿酸値が上昇しやすくなります。福井市の当院でも、女性の患者さんが足の痛みで相談に来られ、痛風と診断されるケースは決して珍しくありません。

Q5. 激しい運動をして尿酸値を下げたいのですが、逆効果ですか?

A5. 急激な激しい運動(息が止まるような筋力トレーニングなど)は、エネルギー代謝の過程で尿酸値を一時的に上げてしまうため、痛風の方には注意が必要です。おすすめなのは、ウォーキングやサイクリングなどの軽い有酸素運動です。無理のない範囲で、ゆっくりと体を動かす習慣をつけましょう。

院長より

痛風は、単に「足が痛いだけの病気」ではありません。その背景には、体内の代謝のバランスが崩れているという重要なサインが隠れています。私はこれまで、リウマチ専門医および総合内科専門医として、多くの関節痛に悩む患者さんと向き合ってきました。痛風の痛みは本当に辛いものですが、適切な診断と治療を行えば、必ずコントロールできる病気です。

当院では、リウマチ学会 登録ソノグラファーの資格も活かし、関節エコーを用いて目に見えない尿酸の沈着を丁寧にチェックしています。関節が腫れている原因が、痛風なのか、それとも「関節リウマチ」など他の病気なのかを見極めることは、その後の治療方針を左右する非常に大切なプロセスです。

「この痛みは痛風かな?」と少しでも不安に感じたら、我慢せずに福井市開発のはまだ内科クリニックへお越しください。越前開発駅から徒歩5分と、痛みがある方でもアクセスしやすい場所にございます。これまで培った経験を最大限に発揮し、「幅広く、丁寧に」をモットーに、皆様の痛みを和らげ、健康な毎日を取り戻すお手伝いをさせていただきます。どうぞリラックスして、どんな些細なことでもご相談ください。

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