肥満症
福井市開発のはまだ内科クリニックでは、単なる体重増加にとどまらず、医学的に減量が必要な状態である肥満症の診療に注力しています。私たちは、日本内科学会の総合内科専門医や日本糖尿病協会の療養指導医としての知見を活かし、患者さん一人ひとりの体質や生活習慣に寄り添ったサポートを行っています。肥満症は放置すると全身の血管や臓器に負担をかけ、将来的な大きな病気につながるリスク(病気の原因となる要素)を孕んでいます。越前開発駅から徒歩5分の当院では、地域の皆さんが健康な未来を守れるよう、丁寧なカウンセリングと適切な医学的介入を提供します。
肥満症の症状について
肥満症そのものには、風邪のような急激な発熱や強い痛みといった分かりやすい自覚症状はほとんどありません。しかし、体重が増加することで身体の各部位に物理的な負担がかかったり、代謝の異常が起きたりすることで、以下のような症状が現れることがあります。
- 階段の上り下りや少し歩くだけで息切れがする。
- 膝や腰に痛みを感じ、歩行が辛くなる。
- 睡眠中にいびきを指摘されたり、日中に強い眠気を感じたりする。
- 健康診断で血圧や血糖値、コレステロール値の異常を指摘される。
これらの症状は、身体が発している「これ以上の体重増加は危険である」というサインかもしれません。当院では、これらの些細な体調の変化を見逃さず、身体に何が起きているのかを詳しく調べていきます。特に、体重が増えたことで動きにくくなり、さらに活動量が減って体重が増えるという悪循環に陥っている場合は注意が必要です。
物理的な負担以外にも、肥満症は皮膚のトラブルや消化器の不調を招くこともあります。例えば、お腹周りの脂肪が増えることで胃が圧迫され、胸焼けを感じるようになることも臨床ではよく見られます。気になる症状があれば、どのような小さなことでも福井市のはまだ内科クリニックへご相談ください。
逆流性食道炎の詳細については「逆流性食道炎」のページを参照してください。
肥満症の原因について
肥満症の原因は多岐にわたりますが、基本的には「摂取エネルギーが消費エネルギーを上回る状態」が長く続くことで、余ったエネルギーが脂肪として蓄積されることにあります。これには現代社会特有の環境や、個人の生活習慣が複雑に絡み合っています。
食生活の乱れと食習慣
高カロリーで脂っこい食事や、糖分の多い飲料を好む習慣は、直接的な原因となります。また、仕事が忙しく夕食の時間が遅かったり、早食いの癖があったりすることも、満腹中枢が働く前に食べ過ぎてしまう要因です。私たちは、単に食べる量を減らすだけでなく、食べ方や内容の改善が重要だと考えています。
身体活動の低下
デスクワークの増加や、車社会である福井県での移動手段など、意識しないと運動不足になりやすい環境があります。筋肉量が減ると基礎代謝も低下するため、以前と同じ食事量であっても太りやすくなってしまいます。激しい運動をいきなり始めるのではなく、日常生活の中で活動量を増やす工夫が求められます。
ストレスと睡眠不足
精神的なストレスは過食を引き起こす要因の一つです。また、睡眠不足が続くと食欲を抑えるホルモンが減り、逆に食欲を増進させるホルモンが増えることが分かっています。当院では、生活の質全体を見直し、ストレス管理を含めたアプローチを大切にしています。
不眠症の詳細については「不眠症」のページを参照してください。
肥満症によって引き起こされる病気
肥満症は単なる外見の問題ではなく、多くの健康障害を引き起こす「万病の元」です。内臓脂肪が蓄積されると、脂肪細胞から血管に悪影響を及ぼす物質が分泌され、全身の病気を誘発します。これを防ぐことが、肥満症治療の最大の目的です。
代謝系疾患(糖尿病・脂質異常症)
過剰な脂肪は、血糖値を下げるインスリンの働きを弱めてしまいます。その結果、血糖値が上昇し糖尿病を発症しやすくなります。また、血液中のコレステロールや中性脂肪が増加する脂質異常症を併発することも非常に多いです。これらは動脈硬化を進行させ、心筋梗塞や脳卒中の引き金となります。
糖尿病の詳細については「糖尿病」のページを参照してください。
脂質異常症の詳細については「脂質異常症」のページを参照してください。
循環器系疾患(高血圧・慢性心不全)
身体が大きくなると、それだけ多くの血液を全身に送り出す必要があり、心臓への負担が増します。塩分の摂り過ぎや自律神経の乱れも重なり、高血圧を招きます。長期間、心臓に無理を強いることで心臓の機能が低下し、慢性心不全という重篤な状態に至るケースもあります。
高血圧の詳細については「高血圧」のページを参照してください。
慢性心不全の詳細については「慢性心不全」のページを参照してください。
呼吸器・腎臓・その他の合併症
首周りの脂肪は気道を狭くし、睡眠中に何度も呼吸が止まる睡眠時無呼吸症候群の原因となります。また、肥満は腎臓にも大きな負荷をかけ、慢性腎臓病(CKD)を進行させることが明らかになっています。その他にも痛風や脂肪肝、さらには認知症のリスクを高めることも指摘されています。
睡眠時無呼吸症候群の詳細については「睡眠時無呼吸症候群」のページを参照してください。
慢性腎臓病(CKD)の詳細については「慢性腎臓病(CKD)」のページを参照してください。
高尿酸血症(痛風)の詳細については「高尿酸血症」のページを参照してください。
認知症の詳細については「認知症」のページを参照してください。
肥満症の処置や治療法
肥満症の治療は、単に体重計の数値を減らすことだけが目的ではありません。蓄積した内臓脂肪を減らし、肥満に伴う健康障害を改善、あるいは予防することが真のゴールです。当院では以下の3つの柱を中心に、長期間継続可能な治療を提案します。
食事療法
食事療法は治療の土台です。極端な食事制限は長続きせず、リバウンドの元となるため推奨しません。当院では患者さんの普段の食事内容を詳しく伺い、現実的な改善案を一緒に考えます。例えば、野菜を最初に食べる「ベジタブルファースト」の実践や、間食の内容の見直しなど、無理のない範囲からスタートします。
- 1日の適正エネルギー摂取量を設定する。
- 栄養バランス(糖質・脂質・タンパク質)を整える。
- 夜遅い時間の食事や欠食を避ける工夫をする。
- アルコールや甘い飲料の摂取頻度を調節する。
運動療法
筋肉量を維持しながら脂肪を燃焼させるためには運動が欠かせません。しかし、膝や腰に痛みがある方に激しい運動を勧めるのは逆効果です。歩数計を活用して現状より1日1000歩増やす、あるいは水中ウォーキングなど負担の少ない方法を、産業医の視点も交えてアドバイスします。
薬物療法
食事療法や運動療法を行っても十分な改善が得られない場合には、薬物療法が検討されることがあります。
使用する薬剤や治療方法は、患者さんの健康状態や合併症などを考慮し、医師が総合的に判断します。
肥満症についてのよくある質問
Q1.BMIが25以上あれば、すべて肥満症として治療が必要ですか?
A1.いいえ、BMI25以上は「肥満」という分類になりますが、すべてが「肥満症」ではありません。肥満症とは、肥満に加えて糖尿病や高血圧などの合併症がある場合、あるいは内臓脂肪蓄積が明らかな場合など、医学的に治療が必要な状態を指します。当院では血液検査や身体測定を通じて治療の必要性を判断します。
Q2.肥満症の治療は保険が適用されますか?
A2.医学的な診断に基づき、肥満に起因する健康障害(糖尿病や高血圧など)がある場合は、保険診療の対象となります。健康診断の結果や、現在抱えている症状について詳しくお聞かせください。なお、単なる美容目的のダイエットは保険の対象外となります。
Q3.仕事が忙しくて運動する時間が取れませんが、治療できますか?
A3.もちろんです。運動だけが治療ではありません。食事内容の見直しや睡眠の質の改善など、日常生活の中でできることはたくさんあります。日本医師会認定産業医としての経験も活かし、お仕事のスタイルに合わせた継続可能なプランを一緒に組み立てていきましょう。
Q4.リバウンドが心配なのですが、どうすれば防げますか?
A4.短期間で無理に痩せようとするとリバウンドしやすくなります。1ヶ月に0.5〜1kg程度の緩やかな減量を目指し、一生続けられる生活習慣を身につけることが大切です。当院では定期的な通院を通じて、モチベーションの維持や軌道修正をサポートします。
院長より
肥満症という言葉には、どこか自分を責めてしまうような、ネガティブな響きを感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、医学的な視点から見れば、肥満症は「体質」や「環境」が複雑に影響して生じる一つの疾患です。ご自身の意志が弱いから治らないというわけではありません。私は日本内科学会 総合内科専門医および日本糖尿病協会 療養指導医として、これまで多くの患者さんの代謝疾患と向き合ってきました。
福井市開発のはまだ内科クリニックでは、単に数値を指摘するのではなく、どうすれば無理なく健康な身体を取り戻せるかを第一に考えています。肥満症は、早期に正しくアプローチすることで、将来的な心筋梗塞や脳卒中、透析治療が必要になるような慢性腎臓病などの深刻な事態を未然に防ぐことができる病気です。これは救急専門医として命の現場を見てきたからこそ、強く実感していることでもあります。
「最近身体が重いな」「健康診断の結果が心配だな」と感じたら、まずは一度お気軽にご相談ください。越前開発駅から歩いて5分の場所で、皆様のお話を丁寧に伺います。私たちは地域の皆様の「健康のパートナー」として、幅広く、そして丁寧に、皆様の新しい一歩を全力で支えてまいります。一緒に、健やかで軽やかな未来を目指していきましょう。
