蕁麻疹
蕁麻疹(じんましん)は、皮膚の一部が突然赤くくっきりと盛り上がり、強いかゆみを伴う非常に身近な皮膚のトラブルです。多くの場合、数時間から1日以内には跡形もなく消えてしまいますが、症状が激しい場合や何度も繰り返す場合には、日常生活に大きな支障をきたすことも少なくありません。福井市開発にある「はまだ内科クリニック」では、日本内科学会認定の総合内科専門医としての幅広い知識と、日本アレルギー学会会員としての専門的な視点を活かし、患者さん一人ひとりの症状に合わせた丁寧な診療を行っています。越前開発駅から徒歩5分の通いやすい立地で、急な皮膚の赤みやかゆみに悩む地域の方々の健康を「幅広く、丁寧に」守ることを使命としています。
蕁麻疹の症状について
蕁麻疹の代表的な症状は、皮膚に生じる「膨疹(ぼうしん)」と呼ばれる盛り上がりです。これは皮膚の中の小さな血管が一時的に広がり、血液中の水分が周囲に漏れ出すことで起こります。はまだ内科クリニックに来院される患者さんからは、以下のような具体的な症状がよく聞かれます。
主な皮膚の変化
- 数ミリ程度の小さなものから、地図のように広がる大きなものまでサイズは様々です
- 色は鮮やかな赤色から、中央が少し白っぽく見えるものもあります
- 個々の盛り上がりは通常24時間以内に消えますが、別の場所に次々と新しいものが出ることがあります
かゆみと感覚の異常
ほとんどのケースで強いかゆみを伴いますが、中にはチクチクとした痛みや、熱く焼けるような「灼熱感(しゃくねつかん)」を感じる患者さんもいらっしゃいます。かゆみが強いために夜眠れなかったり、仕事や勉強に集中できなかったりすることも、蕁麻疹のつらい側面の一つです。
皮膚以外の症状に注意
蕁麻疹は皮膚だけの問題と思われがちですが、まれに喉の粘膜が腫れて息苦しさを感じたり、激しい腹痛や下痢を伴ったりすることがあります。これらは全身の激しいアレルギー反応であるアナフィラキシーの一部として現れる可能性があるため、非常に注意が必要です。息苦しさや血圧の低下を感じた場合は、すぐに医療機関を受診してください。
アナフィラキシーの詳細については「アナフィラキシー」のページを参照してください。
蕁麻疹の原因について
蕁麻疹の原因を特定することは、実は医師にとっても容易ではありません。なぜなら、特定の刺激が原因で起こるものだけでなく、特に明らかなきっかけがなく起こる「特発性(とくはつせい)」の蕁麻疹が全体の7割から8割を占めているからです。私たちのクリニックでは、問診を重視し、患者さんの生活背景から原因のヒントを探っていきます。
物理的な刺激
皮膚への外部からの刺激がきっかけとなって発症するパターンです。これらは比較的、原因が分かりやすい傾向にあります。
- 寒冷(冷たい風や水に触れる)や温熱(お風呂や暖房)による温度変化
- ベルトや下着による皮膚の圧迫、カバンを肩にかけるなどの摩擦
- 日光(紫外線)に当たることによる刺激
- 運動や入浴などで汗をかくことによる刺激
特定の物質に対するアレルギー
特定の食べ物や薬剤、植物、動物の毛などが体内に入る、あるいは触れることで免疫反応が過剰に起こり、蕁麻疹が出ることがあります。
食物アレルギーの詳細については「食物アレルギー」のページを参照してください。
全身疾患やストレスの影響
疲労や精神的なストレス、睡眠不足などは、蕁麻疹を悪化させる大きな要因となります。また、風邪などの感染症にかかった後に蕁麻疹が出やすくなることもあります。まれに膠原病(こうげんびょう)などの全身性の病気が隠れていることもあるため、総合内科的な視点でのチェックが欠かせません。
膠原病の詳細については「膠原病」のページを参照してください。
蕁麻疹の病気の種類について
蕁麻疹はその経過期間や原因によって、いくつかのタイプに分類されます。自分の蕁麻疹がどのタイプに当てはまるかを知ることは、適切な治療方針を立てるために非常に重要です。
急性蕁麻疹(きゅうせいじんましん)
毎日のように症状が現れ、発症してから1ヶ月から1.5ヶ月以内に治まるものを指します。細菌やウイルスによる感染症がきっかけとなることが多く、適切な処置で比較的早期に改善が見込めるタイプです。
慢性蕁麻疹(まんせいじんましん)
蕁麻疹の症状が6週間以上にわたって継続するものを指します。夕方から夜にかけて出やすく、朝には消えているというサイクルを繰り返すことが特徴です。原因が特定できない特発性のケースが多く、治療には根気強い薬の服用が必要となります。
コリン性蕁麻疹
入浴、運動、精神的な緊張などで汗をかいた時に現れる、比較的小さな(1ミリから4ミリ程度)膨疹が特徴です。若い世代に多く見られ、ピリピリとした痛みを伴うことがよくあります。
アレルギー性蕁麻疹
特定の食品(サバ、エビ、ソバなど)や薬品、あるいはラテックス(天然ゴム)などの特定の物質に対して、IgE抗体という免疫の仕組みが反応して起こるものです。物質に触れてから短時間で症状が出る即時型反応が一般的です。
非アレルギー性蕁麻疹
アレルギーの仕組みを介さずに、血管を広げる物質(ヒスタミン)が直接細胞から放出されて起こるタイプです。痛み止め(非ステロイド性抗炎症薬)などの薬剤によって引き起こされる場合や、物理的刺激によるものがここに含まれます。
蕁麻疹の治療法について
はまだ内科クリニックでの蕁麻疹治療は、「原因の除去」と「薬物療法」の二本柱で行います。特に総合内科専門医として、お薬の効果だけでなく、副作用や飲み合わせにも細心の注意を払っています。
原因と悪化因子の回避
原因がはっきりしている場合は、それを避けることが最大の治療です。特定の食品や薬剤、物理的刺激を避ける指導を行います。また、慢性蕁麻疹の場合は、ストレスや過労、不規則な生活が症状を長引かせる「リスク因子(病気を悪化させる要因)」となるため、生活リズムの改善もアドバイスいたします。
抗ヒスタミン薬による内服治療
治療の中心となるのは、かゆみの元となるヒスタミンの働きを抑える「抗ヒスタミン薬」の内服です。最近のお薬は、以前のものに比べて眠気の副作用が非常に少なくなっています。
- 症状が治まっても、自己判断ですぐに薬を止めないことが大切です
- 慢性蕁麻疹の場合は、症状が出ない状態を維持し、徐々に薬の量を減らしていく「寛解(かんかい-病気の勢いが落ち着いた状態)」を目指します
- 1種類で効果が不十分な場合は、お薬の種類を変えたり、複数を組み合わせたりして調整します
外用薬(塗り薬)の使用
蕁麻疹の本質は皮膚の深い部分の血管の反応であるため、塗り薬だけで治すことは難しいですが、表面のかゆみを一時的に和らげるために、メントール配合の外用薬や抗ヒスタミン軟膏を使用することがあります。
重症例への対応
飲み薬でどうしてもコントロールがつかない重症の慢性蕁麻疹に対しては、注射薬(生物学的製剤)の使用を検討することもあります。当院では患者さんの症状の重さと生活スタイルに合わせて、最適な選択肢を提案いたします。
蕁麻疹についてのよくある質問
Q1. 蕁麻疹はお風呂に入っても大丈夫ですか?
A1. 体が温まると血流が良くなり、かゆみが強くなることが一般的です。症状が出ている間は、熱いお湯への入浴は避け、ぬるめのシャワー程度にとどめておくのが安心です。また、体を洗う際も強くこすらず、優しく洗うようにしてください。
Q2. 食べ物アレルギーの検査をすれば原因は分かりますか?
A2. 血液検査で全てが判明するわけではありません。蕁麻疹の多くは原因が特定できない特発性であり、検査で異常がなくても症状が出ることがあります。当院では検査結果だけでなく、どのような状況で症状が出たかという経過を大切にしています。
Q3. 薬を飲み始めたらすぐに止めても良いですか?
A3. 症状が消えたからといってすぐに止めてしまうと、再び症状がぶり返すことがよくあります。特に慢性蕁麻疹の場合は、数週間から数ヶ月かけてゆっくりとお薬を調整していく必要があります。医師と相談しながら、計画的に減らしていきましょう。
Q4. 蕁麻疹は他の人にうつりますか?
A4. 蕁麻疹はアレルギー反応や血管の反応であり、ウイルスや細菌による感染症ではないため、周囲の人にうつることはありません。安心してください。
院長より
皮膚のかゆみや赤みは、私たちが想像する以上に精神的なストレスを生むものです。特に「いつ出るか分からない」「なかなか治らない」という不安は、日常生活の質を大きく下げてしまいます。福井市開発の「はまだ内科クリニック」では、私、濵田卓也がこれまでの救急専門医や総合内科専門医としての経験、そして日本アレルギー学会会員としての知見を活かし、患者さんの不安に寄り添った診療を行っています。
私たちのクリニックでは、単にお薬を出すだけでなく、なぜこの症状が出ているのか、どうすれば繰り返さずに済むのかを、患者さんと一緒に考えていく姿勢を大切にしています。「たかが蕁麻疹」と我慢せず、かゆみがつらい時、原因が分からず不安な時は、ぜひお気軽に当院へご相談ください。越前開発駅から徒歩圏内の当院で、皆様が健やかな毎日を取り戻せるよう、丁寧にサポートさせていただきます。
アレルギー全般に関する診療方針については「アレルギー」のページも併せてご覧ください。
