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食物アレルギー

特定の食べ物を食べた後に、免疫システムが過剰に反応して体にさまざまな不利益な症状を引き起こすのが食物アレルギーです。福井市開発のはまだ内科クリニックでは、日本アレルギー学会会員である院長を中心に、患者さん一人ひとりの不安に寄り添った診療を行っています。私たちは「何を食べても大丈夫なのか」「もしもの時にどうすればいいのか」というお悩みに対し、専門的な知見から丁寧にお答えいたします。福井市の地域の皆様が、安心して日々の食事を楽しめるよう、科学的根拠に基づいた適切な診断と、ライフスタイルに合わせた管理方法をご提案します。当院では「幅広く、丁寧に」をモットーに、患者さんの健康維持を全力でサポートしてまいります。

食物アレルギーの症状について

食物アレルギーの症状は、食べた直後から数時間以内に出現することが多く、その現れ方は非常に多岐にわたります。最も頻度が高いのは皮膚の症状ですが、呼吸器や消化器、さらには全身に深刻な影響を及ぼすこともあります。私たちは診察の際、どのような症状がどのくらいの時間で現れたかを詳しく伺い、症状の重症度を適切に判断します。

皮膚に現れる症状

食物アレルギーで最も多く見られるサインです。かゆみを伴うことが多く、見た目にも分かりやすいため、受診のきっかけとなることが頻繁にあります。

  • 蕁麻疹(じんましん)・・皮膚が赤く盛り上がり、強いかゆみを伴う症状です。
  • 皮膚の赤み・・顔や体が全体的に赤くなります。
  • 湿疹・・皮膚がカサカサしたり、ジュクジュクしたりする変化です。
  • 粘膜の腫れ・・唇や、まぶたがパンパンに腫れ上がることがあります。

急な皮膚のトラブルについては「蕁麻疹」のページも併せて参照してください。

呼吸器や消化器の症状

食べ物が体内に入ることで、粘膜や内臓に反応が起こる場合があります。これらは皮膚症状よりも本人にとって苦痛が強く、注意が必要な状態です。

  • 呼吸器の異常・・咳き込み、ゼーゼーという喘鳴(ぜんめい)、鼻水、鼻詰まり。
  • 消化器の異常・・激しい腹痛、吐き気、嘔吐、下痢。
  • 口腔内の違和感・・口の中や喉がイガイガする、腫れた感じがする。

全身性の深刻な症状

複数の臓器にわたって激しい症状が同時に現れる状態をアナフィラキシーと呼びます。血圧が低下して意識が遠のいたり、呼吸困難に陥ったりする場合は、命に関わるため一刻を争う対応が必要です。

緊急時の対応や詳細については「アナフィラキシー」のページで詳しく解説しています。

食物アレルギーの原因について

アレルギーの原因となる物質をアレルゲンと呼びます。食物アレルギーは、本来は体に無害なはずの食べ物に含まれるタンパク質を、免疫機能が「敵」だと誤認して攻撃を仕掛けることで起こります。当院では、原因を特定するために詳細な問診と血液検査などを組み合わせて診断を行います。

代表的なアレルゲン

どのような食べ物でも原因になり得ますが、日本国内で特に頻度の高い食品がいくつか知られています。これらは加工食品への表示が義務付けられている「特定原材料」にも指定されています。

  • 鶏卵・・子供の食物アレルギーで最も多い原因ですが、成長とともに耐性がつくこともあります。
  • 牛乳・・乳製品全般に含まれ、乳幼児期に多く見られるアレルゲンです。
  • 小麦・・パンや麺類だけでなく、調味料のつなぎなどに使われることもあるため注意が必要です。
  • えび・かに・・甲殻類は大人になってから発症することも多く、重症化しやすい傾向があります。
  • そば・・ごく微量でも強い反応が出やすく、注意が必要な食品です。
  • ピーナッツ・ナッツ類・・近年増加傾向にあり、くるみやカシューナッツなども含め重篤な反応を起こすことがあります。

交差抗原性という現象

原因となる食べ物そのものではなく、その構造が似ている他の物質に反応してしまうことを交差抗原性と言います。例えば、花粉症の人が特定の果物や野菜を食べた時に、口の中がかゆくなることがあります。これは花粉のアレルゲンと果物のタンパク質の構造が似ているために起こる反応です。

花粉症に関連する症状については「花粉症」のページをご覧ください。

食物アレルギーの病気の種類について

食物アレルギーは、発症する時期や反応のメカニズムによっていくつかの種類に分類されます。ご自身やご家族がどのタイプに該当するかを知ることは、適切な対策を立てる第一歩となります。

即時型食物アレルギー

最も一般的なタイプで、原因食品を食べてから通常30分以内、遅くとも2時間以内に症状が現れます。蕁麻疹や咳、腹痛などの典型的なアレルギー症状が見られ、時にはアナフィラキシーに発展することもあります。

口腔アレルギー症候群(OAS)

果物や野菜を食べた際に、口の中や唇、喉にかゆみや腫れが生じるものです。多くの場合、特定の植物の花粉症を持っていることが背景にあります。加熱することでアレルゲンが壊れ、食べられるようになる場合も多いのが特徴です。

食物依存性運動誘発アナフィラキシー(FDEIA)

特定の食べ物を食べただけでは症状が出ないのに、「食べてから運動する」という条件が重なった時だけ激しいアレルギー反応が起こる特殊なタイプです。中学生以降の若者に多く見られ、事前の予測が難しいため注意が必要です。

新生児・乳児食物蛋白誘発胃腸症

主に粉ミルクや母乳に含まれる成分に反応して、血便や下痢、嘔吐などが起こる消化器の病気です。一般的なアレルギー検査では反応が出にくいことがあり、専門的な判断が求められます。

食物アレルギーの治療法について

食物アレルギーの治療における基本は、原因となる食べ物を正しく把握し、安全に付き合っていくことです。私たちは「ただ食べない」という消極的な対応ではなく、いかに生活の質を保ちながら管理するかを大切に考えています。

原因食物の除去(必要最小限の除去)

以前は「怪しいものはすべて避ける」という考え方が主流でしたが、現在は検査結果と症状を照らし合わせ、必要最小限の除去にとどめることが推奨されています。食べられる範囲を見極めることで、栄養の偏りを防ぎ、食事の楽しみを守ります。

薬物療法

症状が出た際の不快感を和らげるため、あるいは万が一の事態に備えるために、お薬を使用します。当院では患者さんの症状に合わせて適切に処方いたします。

  • 抗ヒスタミン薬・・かゆみや蕁麻疹、鼻水などの症状を抑えるために使用します。
  • アドレナリン自己注射薬(エピペン)・・アナフィラキシーが起こった際に、命を守るために自分で注射するお薬です。処方には専門の講習を受けた医師の指示が必要です。
  • ステロイド薬・・炎症が強い場合や、症状が長引く場合に一時的に使用することがあります。

生活管理と環境調整

ご家庭や学校、職場での誤食を防ぐためのアドバイスを行います。食品表示の見方や、外食時の注意点、万が一食べてしまった時の緊急連絡体制の構築など、日常生活のあらゆる場面を想定したサポートを行います。

アレルギー全般の診療方針については「アレルギー」のページもご参照ください。

料金やよくある質問

食物アレルギーの検査や診療にかかる費用、よく寄せられる疑問についてまとめました。受診の際の参考にしてください。

料金について

当院の診療は原則として保険診療です。下記の費用は目安であり、検査項目数や処置内容によって前後します。詳細はお問い合わせください。

項目 自己負担目安(3割負担の場合) 備考
初診料・再診料 約1,000円 - 1,500円 処方箋料等を含む場合があります
アレルギー血液検査(RAST法) 約3,000円 - 5,000円 項目の数により変動します
エピペン処方・指導 約3,000円 - 4,000円 薬剤費は別途薬局で発生します

食物アレルギーについてのよくある質問

Q1. 大人になってから突然アレルギーになることはありますか?

A1. はい、十分にあり得ます。特にえびやかになどの甲殻類、果物、小麦などは成人してからの発症が珍しくありません。今まで大丈夫だったからといって油断せず、違和感があれば早めにご相談ください。

Q2. 血液検査の結果が陽性なら、その食べ物は絶対に食べられませんか?

A2. 血液検査の結果が陽性であっても、実際には症状が出ずに食べられるケースは少なくありません。検査の数値だけで判断せず、実際の症状や経過を総合的に判断することが非常に重要です。

Q3. アレルギーは一生治らないのでしょうか?

A3. 乳幼児期の卵や牛乳アレルギーなどは、成長とともに体が慣れて、食べられるようになる(耐性獲得)ことが期待できます。一方で、大人の発症や一部の食品では、長く付き合っていく必要がある場合もあります。現状を正しく評価し、その時に最適な管理を目指します。

Q4. 検査当日は絶食で行く必要がありますか?

A4. アレルギーの血液検査自体は、食事の影響をほとんど受けませんので、絶食の必要はありません。ただし、他の生活習慣病の検査などを同時に行う場合は、空腹で来ていただくようお願いすることがあります。

院長より

食物アレルギーを持つ患者さんやそのご家族にとって、日々の食事は楽しみであると同時に、常に緊張を伴うものでもあるでしょう。福井市の越前開発駅近くにある当クリニックでは、患者さんが抱えるその「見えない不安」を少しでも解消したいと考えています。私たちは、単にアレルゲンを遠ざけることだけが治療だとは考えていません。日本アレルギー学会会員として培った知識と、総合内科専門医としての幅広い視点を活かし、患者さんの人生がより豊かになるようなアプローチを心がけています。

私たちは、何よりも丁寧なカウンセリングを大切にしています。お話を聞く中で、患者さんが実は気づいていなかったリスク因子を見つけ出し、より安全な生活環境を整えるお手伝いをいたします。また、当院には救急専門医も在籍しており、万が一の激しい症状に対する初期対応やアドバイスにも強みを持っています。「少し喉がイガイガする」「この食べ物を避けたほうがいいのか迷っている」といった、どんなに些細なことでも構いません。どうぞ安心してお気軽に、はまだ内科クリニックへご相談ください。地域の皆様の健康を、私たちが全力で守り続けます。

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