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COPD

COPD(慢性閉塞性肺疾患)は、以前は「肺気腫」や「慢性気管支炎」と呼ばれていた病気を一つにまとめた総称で、主にタバコの煙などの有害物質を長期間吸い込むことで、肺に慢性的な炎症が起こる病気です。別名「タバコ病」とも呼ばれる肺の生活習慣病であり、進行すると少し動くだけでも息切れを感じ、日常生活に大きな支障をきたすようになります。福井県福井市開発に位置するはまだ内科クリニックでは、越前開発駅から徒歩5分という通いやすい環境で、地域の皆さんの「長引く咳」や「階段での息切れ」といったお悩みに寄り添っています。私たちは、日本内科学会の総合内科専門医としての知見を活かし、患者さん一人ひとりの肺の状態を詳しく確認した上で、最適な治療法をご提案します。COPDは早期に発見し、適切な対策を始めることで、病気の進行を遅らせ、健やかな毎日を取り戻せる可能性が高まります。もし「ただの加齢による息切れだろう」と諦めている方がいらっしゃれば、ぜひ一度当院へご相談ください。

COPDの症状について

COPDの初期症状は非常にゆっくりと進行するため、多くの患者さんが「年をとったせいかな」とか「運動不足のせいだろう」と思い込んで見過ごしてしまいがちです。しかし、肺の中で起こっている炎症は着実に進んでおり、気づいたときには肺の機能が大きく低下していることも少なくありません。典型的な症状としては、以下のようなものが挙げられます。

身体を動かしたときの息切れ

COPDの最も代表的な症状は、身体を動かしたときに感じる息切れです。最初は、急ぎ足で歩いたときや階段・坂道を上るときに「少し息が苦しいな」と感じる程度ですが、進行すると、着替えや入浴、家の中での移動といった日常の何気ない動作でも息苦しさを感じるようになります。これは、肺の細胞が壊れて弾力性を失い、吸い込んだ空気を十分に吐き出せなくなるために起こる現象です。

長引く咳と痰

風邪を引いているわけでもないのに、毎日咳(せき)が出たり、痰(たん)が絡んだりするのもCOPDの大切なサインです。特に朝起きたときに咳き込んだり、粘り気のある痰が出たりすることが多くあります。タバコを吸っている方の場合、これを「いつものタバコ咳だろう」と軽く考えてしまうことが多いのですが、実は肺が悲鳴を上げている証拠かもしれません。

その他の身体の変化

肺の機能が低下して身体が慢性的な酸素不足になると、全身にさまざまな影響が出てきます。以下のような変化に心当たりはありませんか。

  • 風邪を引くと治りにくく、すぐにゼーゼーと胸が鳴るようになる。
  • 呼吸をするときに「ヒューヒュー」「ゼーゼー」といった喘鳴(ぜんめい)が聞こえる。
  • 酸素を効率よく取り込もうとして、呼吸の回数が増えたり、肩を使って呼吸をしたりする。
  • 食事を摂るのにもエネルギーが必要になるため、徐々に体重が減っていく。

これらの症状は、COPDだけでなく他の心臓の病気や呼吸器の病気でも見られることがあります。自己判断は禁物ですので、気になる症状がある方はお早めにご相談ください。当院では、お話を丁寧に伺いながら、症状の原因を詳しく調べていきます。

咳や息切れに関する詳細については「一般内科」のページも併せて参照してください。

COPDの原因について

COPDの最大の原因は、何といっても喫煙です。統計的には、COPDの患者さんの約90%が喫煙者であると言われており、タバコの煙に含まれる数千種類もの化学物質が肺を直接刺激し、炎症を引き起こします。しかし、原因はそれだけではありません。

タバコによる直接的な影響

タバコの煙を吸い込むと、空気の通り道である気管支に炎症が起こり、壁が厚くなって空気の通りが悪くなります。また、肺胞(はいほう)という酸素と二酸化炭素を交換する小さな袋が壊れてしまい、肺がスカスカの状態(肺気腫)になります。一度壊れてしまった肺胞は残念ながら元に戻ることはありません。これが「予後(よご - 病気の見通し)」を左右する大きな要因となります。

受動喫煙の影響

ご自身がタバコを吸わなくても、周囲の人の煙を吸い込む「受動喫煙」も大きなリスクになります。家族や職場の方が喫煙される場合、長年にわたってその煙を吸い続けることでCOPDを発症する可能性があります。私たちは、患者さんご本人の禁煙はもちろん、周囲の方の理解も大切だと考えています。当院では禁煙認定指導医がサポートする禁煙外来もございます。

禁煙治療の詳細については「禁煙外来」のページを参照してください。

その他の要因

喫煙以外にも、環境的な要因がCOPDの発症に関わることがあります。

  • 職業的に吸い込む粉塵(ふんじん)や化学物質。
  • 大気汚染(PM2.5など)や、室内でのバイオマス燃料(薪や炭など)の燃焼による煙。
  • 加齢に伴う肺機能の低下(高齢になるほど発症しやすくなります)。
  • 遺伝的な体質(まれにα1-アンチトリプシン欠乏症などの遺伝子疾患が関与します)。

COPDの病気の種類について

現在では「COPD」という一つの病名で呼ばれていますが、以前は症状や検査結果に基づいて大きく2つのタイプに分けて考えられてきました。多くの患者さんは、これら両方の特徴をあわせ持っています。

気腫型(肺気腫)

肺の奥にある肺胞という小さな袋が壊れて、大きな袋のように繋がってしまうタイプです。肺胞の壁が壊れると、酸素を取り込む面積が減るため、特に身体を動かしたときに強い息切れを感じるようになります。胸のレントゲンを撮ると、肺が過膨張(空気が溜まりすぎて膨らんだ状態)に見えるのが特徴です。

非気腫型(慢性気管支炎)

気管支に慢性の炎症が起こり、痰が増えたり空気の通り道が狭くなったりするタイプです。長引く咳や粘り気のある痰が主な症状となります。空気の通りが悪いため、呼吸をするたびにゼーゼーという音が聞こえることがあります。

喘息との合併(ACO)

近年注目されているのが、COPDと気管支喘息の両方の特徴を持つ「ACO(喘息とCOPDのオーバーラップ)」という状態です。若いうちから喘息があった方がタバコを吸い続けることで、この状態になることがあります。通常のCOPDよりも症状が重くなりやすく、吸入ステロイド薬などの適切な使い分けが必要になります。福井市のはまだ内科クリニックでは、リウマチ科やアレルギー科の視点からも多角的に病態を判断いたします。

喘息との違いについては「気管支喘息」のページを参照してください。

COPDの治療法について

COPDの治療で最も大切な目標は、今以上に肺の機能を悪化させないこと、そして息切れなどの症状を和らげて毎日を快適に過ごせるようにすることです。一度壊れた肺を元通りにすることは難しいですが、適切な治療によって「健康な人と変わらない生活」を目指すことは十分に可能です。

禁煙(治療の土台)

どのような治療薬よりも先に、まず取り組まなければならないのが禁煙です。タバコを吸い続けながら他の治療を行っても、肺の破壊を止めることはできません。禁煙することで肺機能の低下のスピードを緩めることができます。当院の院長は禁煙認定指導医ですので、無理なくタバコを卒業できるよう、医学的な根拠に基づいたお手伝いをいたします。

薬物療法(吸入薬)

COPD治療の主役は、気管支を広げる作用のある「吸入薬」です。内服薬(飲み薬)に比べて副作用が少なく、肺に直接届くため効果的です。

  • 長時間作用性抗コリン薬(LAMA)・・気管支を収縮させる神経をブロックして通りを良くします。
  • 長時間作用性β2刺激薬(LABA)・・気管支の筋肉をリラックスさせて広げます。
  • 吸入ステロイド薬(ICS)・・喘息の要素がある場合など、肺の炎症を抑えるために使用します。

最近ではこれらを組み合わせた配合剤も多く登場しており、1日1回の吸入で済むものも増えています。正しい吸入方法が重要ですので、スタッフが丁寧に指導いたします。

呼吸リハビリテーション

「息が切れるから動かない」という生活を続けていると、全身の筋肉が衰え、さらに息切れが強まるという悪循環に陥ります。これを防ぐために、適切な呼吸法(口すぼめ呼吸など)や、息切れを抑えながら活動するための運動療法を行います。日々の歩行や簡単な筋力トレーニングが、肺の負担を減らすことに繋がります。

ワクチンによる感染予防

COPDの方は、風邪やインフルエンザ、肺炎などをきっかけに症状が急激に悪化する「増悪(ぞうあく)」を起こしやすい傾向があります。これを防ぐために、定期的な予防接種を推奨しています。

感染症対策については「肺炎」のページ「インフルエンザ」のページをご覧ください。

COPDについてのよくある質問

Q1. 昔タバコを吸っていましたが、今はやめています。それでもCOPDになりますか?

A1. はい、可能性はあります。過去の喫煙歴によるダメージが数十年後にCOPDとして現れることがよくあります。タバコをやめてから時間が経過していても、階段での息切れや長引く咳がある場合は、一度肺の検査を受けることをお勧めします。

Q2. COPDの検査は痛いですか?

A2. いいえ、痛みはありません。主な検査は「スパイロメトリー」と呼ばれる肺機能検査で、機械に繋がった筒をくわえて、思い切り息を吸ったり吐いたりするだけです。この検査で空気の通り具合や肺の容量を詳しく測定できます。

Q3. 吸入薬はずっと使い続けなければならないのですか?

A3. 基本的には継続的な使用が推奨されます。COPDは慢性の病気ですので、症状が落ち着いている状態(寛解に近い状態)を維持するために、お薬の力で気管支を広げておくことが重要です。自己判断でお薬をやめてしまうと、急激な悪化(増悪)を招くリスクがあるため、必ず医師と相談しながら調整しましょう。

Q4. COPDと診断されましたが、旅行に行っても大丈夫ですか?

A4. 症状が安定していれば、もちろん旅行も可能です。ただし、高地や飛行機内は酸素が薄くなるため、事前の相談や準備が必要です。当院では患者さんのライフスタイルに合わせたアドバイスを行っていますので、お気軽にご相談ください。

院長より

福井市開発周辺にお住まいの皆さん、こんにちは。はまだ内科クリニック院長の濵田卓也です。呼吸というものは、私たちが生きていく上で一瞬たりとも欠かせないものです。だからこそ、「息が苦しい」という感覚は、大きな不安やストレスに直結してしまいます。

私はこれまで救急医療や総合内科の現場で、多くの呼吸器疾患の患者さんと向き合ってきました。COPDは「一度なったら終わり」という病気ではありません。確かに壊れた肺を完全に元に戻すことはできませんが、今は非常に優れた治療薬があり、私のような禁煙認定指導医によるサポートや、適切な自己管理によって、病気の進行を食い止めることができます。当院では「幅広く、丁寧に」というモットーを掲げ、単にお薬を出すだけでなく、患者さんの生活背景まで考慮した温かい診療を心がけています。

越前開発駅から徒歩5分、地域の皆さんの健康の拠点として、私たちはいつでも門戸を広げています。少しの息切れを「年のせい」で片付けてしまう前に、ぜひ当院に足を運んでみてください。総合内科専門医として、あなたの健やかな呼吸を守るためのパートナーになりたいと考えています。不安なこと、些細な体調の変化、何でも気軽にお話しください。スタッフ一同、優しく丁寧に対応させていただきます。

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